愛媛シルクプロジェクト














リバースプロジェクトの商社部門”リバースプロジェクトトレーディング”が取り組む「愛媛シルクプロジェクト」
かつては世界一の生糸生産国であった日本。
しかしながら、その生産量はこの四半世紀で約95%減少し、このままでは国内から養蚕業が失われてしまうかもしれない危機に直面しています。
その背景には、安価な海外製シルク製品の輸入、化学繊維の進歩、生活様式の変化、そして養蚕農家の高齢化や桑畑の減少など様々な要因が挙げられます。
「愛媛シルクプロジェクト」は、国産シルクの製糸過程で生じた副産物「きびそ」等を使った商品開発、ブランディング、国内外への販路開拓を行い、愛媛県から新しいシルク産業の創出を目指す活動です。
同社がプロデュースする”SILMORE(シルモア)”は、国内で生産される繭を使用したシルク製品ブランドです。
繭から生糸になるのは、繭のわずか17%。
残りの83%(きびそ、サナギ等)は捨てられるか、綿などの低付加価値品として流通させるしか方法がなかったそうです。
この83%の副産物を無駄なく活用することができないかとの思いから、タオルや衣類のほか、 シルク由来の保湿成分“フィブロイン”を配合した 石鹸・ボディソープなどの開発に挑戦しています。
またこの度、同プロジェクトが「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー2017」地方創生担当大臣賞である政策奨励大賞を受賞いたしました。
昨今、シルクの用途は繊維製品に限らず、食品、美容、医療と様々な分野へと広がっています。ふるさとの素材を核としながら、県内外問わず「志」を共にする優れたメーカーと製品の共同開発を展開し、シルクをきっかけに、地域の産業を活性化させる地域共創(Co-Creation)プロジェクトとなることを目指していきます。
「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」活動の背景:地域の外にいる消費者に向けて、地域の未開拓資源を知る機会の創出と、地域側の発信を手助けし、新たな取り組みを知ってもらうこと。
意思を同じくする民間企業が、地域に眠る名品とそれを支えるストーリーを様々な角度から発掘。
政府の後援も得ながら積極的に表彰することで、地域の将来を支える市場開拓と“地域のファン化”を支援する取り組みです。
中でもヒト・モノ・コト、それぞれの見地からの審査では見落とされがちな候補の中から、各部門の推薦があった名品や、内閣府が政策的見地から特に推薦する取り組み、地方創生を政策的に推進する上で、特に表彰に値すると考えられるものは地方創生担当大臣賞を受賞します。
■ 株式会社リバースプロジェクトトレーディングについて (http://silmore.jp)
2016年4月リバースプロジェクトの商社的な役割を担う会社として設立。
四国を中心に地域に眠っている資源を掘り起こし、製品開発、ブランディング、国内外での出口戦略立案までを一貫して行う。2016年伊予銀行ビジネスプランコンテスト最優秀賞、2017年ふるさと名品オブ・ザ・イヤー政策奨励大賞受賞。